クリスマスのじゃんけん大会で、景品がアルコールチェッカー。こんなに日本らしいプレゼントがあるだろうか。
場所は埼玉県所沢市。都心から北西へクルマで1時間ほどの、東京のお隣だ(ここ大事。東京都内ではありません)。D1GPドライバー齋藤太吾が率いるファットファイブ・レーシングの拠点、通称「Fat Five Land」。齋藤さんはドリ車を走らせるだけじゃなく、ドリフトを愛する人たちを迎え入れる人でもある。この日開かれていたのは、ドリフト好きなら誰でも参加できるクリスマスBBQ。外国人の僕らも、遠慮なく混ぜてもらった。ガレージツアーの全編は上の動画でどうぞ。
【豆知識】齋藤太吾って、あの齋藤さん
- のちに僕らがD1GPエビスで見た、87号車トヨタGRスープラを振り回していたのがこの人
- ULTRACE 2025では、齋藤さんの日産ローレルがヒーローカーの1台として並んだ
- インスタは@daigosaito87、チームは@fatfiveland
【入口から事件】生け垣に飲まれるA70スープラ
ゲートをくぐった瞬間、いきなり足が止まる。A70スープラが、ゆっくりと生け垣に飲み込まれつつあるのだ。リアには「Twin Turbo」のエンブレム。国内仕様でこのバッジなら、中身は2.0リッターの1G-GTEだ。
車内を覗くと、ロールケージにバケットシート、そしてNOSのステッカー。「今もナイトラス積んでるんですか?」と聞いて回ったけど、答えられる人はいなかった。見た目はまるで90年代、深夜の高速を流していた一台のよう。最後に停めた場所で、そのまま時間が止まっている感じだ。
その奥には、同じ赤で揃えた旧めのフェラーリたちとランボルギーニ・ディアブロがずらり。全車ワイドな社外ボディキット付き。ドリフト基地に入ったはずが、いきなりスーパーカーの列。この落差、たまらない。
【本題】主役はやっぱり4ドアのトヨタ
とはいえ、ファットファイブはあくまでドリフトのガレージ。ここで本当に大事なのは、トヨタの4ドアセダンたちだ。
まずはJZX100マークII。売りに出ていて、お値段は2万カナダドル弱。マフラーは柿本改で、JZエンジンに付けられる中でも最高に気持ちいい音のひとつ。ホイールはアドバン、タイヤはヨコハマ。そしてボディには、横向き人生の勲章ともいえるタイヤカスがびっしり。BBQで買って、数週間日本を走り回ってから母国へ船で送る。そんな夢のある買い方もアリだ。……僕らの財布が首を縦に振ってくれれば、の話だけど。
その隣にはJZX90マークII。エアロとホイールとリアウイング以外は、ほぼノーマルという素性のいい一台だ。
【コラム】いいドリ車の「もう半分」
工房の壁に貼ってあったのは、チーム流のエンジンマウント補強レシピ。そして現地で教えてもらった、いいドリ車づくりのもう半分は拍子抜けするほどシンプルだった。エンジンをガッチリ固定すること。リアデフを溶接すること。
【敷地イチのクリーン】フェンダーミラーのスカイラインGT-R
敷地でいちばんクリーンだったのは、フェンダーミラーのスカイラインGT-R。室内はステアリング、シフトレバー、スイッチ数個、そして油圧サイドだけ。とことん削ぎ落とされている。
ボンネットを開けると独立スロットルが並ぶ。ただ、それがどのエンジンに付いているのかは確認できなかった。足元はWORKマイスターM1、その奥にウィルウッドのブレーキが覗く。
【午後の部】BBQ、ゲーム、じゃんけん大会
午後はBBQにドリフトのゲーム、敷地のあちこちにはベスパ。そしてメインイベントが、スポンサー賞品をかけたじゃんけん大会だ。景品はオイルスプレー、ブレーキクリーナー、凍結路用のタイヤグリップスプレー、そして冒頭のアルコールチェッカー。
笑っちゃうけど、これが意外と役に立つ。日本は飲酒運転にとことん厳しい国。日本でハンドルを握るなら、一滴も飲まない。これは鉄則だ。
【行ってみたい人へ】BBQの日程はインスタで
Fat FiveのBBQは定期的に開かれていて、1月の東京オートサロンの週末前後にも開催されている。日程はインスタで告知されるので、@fatfivelandと齋藤太吾本人の@daigosaito87をフォローしておこう。ガレージはGoogleマップに「Fat Five Racing」で載っている。くどいようだけど、クルマで行くならノンアル一択で。
2023年のクリスマスに撮影し、2024年1月に僕らのTUNEX ONEチャンネルで公開した動画です。映像:TUNEX ONE、制作:One Breath Pictures。
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