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【ULTRACE 2025】フェラーリに「360SX」、ラーダはシャコタン。ポーランドの巨大チューニングショーが自由すぎた
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【ULTRACE 2025】フェラーリに「360SX」、ラーダはシャコタン。ポーランドの巨大チューニングショーが自由すぎた

ヴロツワフのタルチンスキ・アリーナを囲んだ、選び抜かれた約1000台。フルエアロのRX-7、日本語の横断幕の下のシルビア、英国ナンバーのE30 M3、深リムのラーダ、そして夕暮れのフェラーリ308。大西洋を越えて見てきた、ヨーロッパ流カーカルチャーの最前線。

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黄色いフェラーリ360モデナに、「360SX」のバナー。もちろん日産180SXのパロディだ。ポーランドでこれを見た瞬間、僕らは確信した。このショー、ノリが完全にわかってる。

そもそも僕らは、大西洋を渡る便に1日早く飛び乗ったのに、それでもゲートが閉まる寸前だった。段取りの悪さには定評がある。でもULTRACEは、その移動の1時間1時間に見合うイベントだった。2025年6月末、ヴロツワフのタルチンスキ・アリーナを囲む広場が会場。いまやヨーロッパ最大級のチューニングショーで、どう見てもワールドクラスだ。

【データ先出し】ULTRACE 2025のすべて

  • 日程と会場: 2025年6月28日・29日、ポーランド・ヴロツワフのタルチンスキ・アリーナ前の広場。テーマは「Running From Nothing」。
  • エントリー: 主催者が数千件の応募から選んだ約1000台。さらにスタジアムの3フロアを使ったパーティー「Night Experience」も。
  • ベスト・オブ・ショー: オオハシ・カズキ(Kazuki Madlane)と、クレーマーK4をモチーフにした白いポルシェ935ML。ファイナリスト16台の全員に賞品が贈られた。
  • ホール・オブ・レジェンド: 初期からショーを支えた4人、マイク・コジエル、The Kyza、オオハシ・カズキ、マット・カーター(Stancefaktor)にリングが贈られた。
  • ドリフトショー(Ultrace PA): 黄色いフェラーリ360(冒頭の「360SX」)のArios Suzuki、白いマクラーレンのSultanFQ、BMW E36のAdam LZ。
  • ヒーローカー: ブガッティEB110スーパースポーツ2台、ブガッティ・ディーヴォ、ジャガーXJ220、マセラティMC12コルサ、ケーニッヒ・スペシャルズのフェラーリ・テスタロッサ、ゲンバラ・ミラージュGT、ユルゲン・アルツェンのGT40、そして齋藤太吾の日産ローレル。そう、僕らがD1GPエビスでGRスープラを見た、あの齋藤太吾だ。
  • パートナー: Rennmeister、BMW、アルピーヌ、ポルシェ。

出典:ULTRACE公式の2025年版ページ、Classic Driver。写真:One Breath Pictures。

【ヨーロッパ流JDM】日本車がこう料理されるとは

そびえるようなウイングを付けた赤い日産スカイラインGT-R(R34)
そびえるようなウイングを付けた赤い日産スカイラインGT-R(R34)

いちばん衝撃だったのは、ヨーロッパの人たちの日本車の解釈が、本国とまるで違うことだ。フルエアロの青いRX-7 FD3Sは、アリーナの壁際で地を這うように構えていた。赤いR34 GT-Rには、記念品の日本風ナンバーと天を突くようなウイング。日本の読者なら、そのナンバーにツッコミを入れたくなるかもしれない。それも含めて楽しい。

「Style Bangers」のバナーを掲げた赤い日産シルビア(S14)
「Style Bangers」のバナーを掲げた赤い日産シルビア(S14)

シルビアに、トレーラーで運ばれてきた180SX、「Style Bangers」のバナーを掲げたS14。ポーランドでもドリ車文化はしっかり生きていて、出店のテントの上には日本語の横断幕までかかっていた。

フェラーリまでこのノリに乗っかっていたのは、冒頭で話したとおり。@arios_suzukiの黄色い360モデナがこれだ。

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【選考制】数合わせのクルマがいない

Seven LabとAdroのパーツをまとったティールのBMW M4
Seven LabとAdroのパーツをまとったティールのBMW M4
アリーナの外に置かれた、ゲオルク・プラザのJudd V8搭載BMW M3(E36)
アリーナの外に置かれた、ゲオルク・プラザのJudd V8搭載BMW M3(E36)

ULTRACEは「誰でも停めていい駐車場イベント」じゃない。主催者が数千件の応募から1000台近くを選ぶ。列を歩いているだけでそれが伝わってくる。数合わせのクルマはほとんどなくて、どれもオーナーの最高傑作だ。2日間通してスタジアムの駐車場ではドリフトショーが行われていて、週末じゅう展示エリアにタイヤスモークが流れてくる。

お気に入りの2台もここにいた。Seven LabとAdroのパーツをまとったティールのBMW M4。そしてゲオルク・プラザが走らせたJudd V8のE36 M3。こっちは話が長くなるので単独の記事にした。

【欧州アイコン】ラーダが主役を張る国

英国ナンバーを付けた黒いBMW M3(E30)
英国ナンバーを付けた黒いBMW M3(E30)
ボンネットを開けたメルセデス・ベンツW124セダン
ボンネットを開けたメルセデス・ベンツW124セダン

ヨーロッパ車も負けていない。英国ナンバーの黒いE30 M3、ルーフボックスを積んだE39 M5(会場でいちばん実用的なショーカーで間違いない)、ボンネットを開けたメルセデス・ベンツW124セダン。

マツダRX-8のロータリーエンジンを積んだ、深リムで低く構えたバーガンディのクラシック・ラーダ
マツダRX-8のロータリーエンジンを積んだ、深リムで低く構えたバーガンディのクラシック・ラーダ

そして、ポーランドのシーンならではの2台。深リムで地面すれすれまで落としたクラシックなラーダだ。1台は真っ赤でピカピカ、もう1台は深いバーガンディ。しかもこのバーガンディ、ボンネットの中身はマツダRX-8のロータリー!ポーランドのストリート勢が載せ替えた一台だ。ソ連時代のセダンが、すぐ近くのフェラーリ308と同じレベルで仕上げられている。日本で言えば、旧車の大衆セダンをスーパーカーと同じ熱量で作り込む感覚。これぞULTRACE。

【爆音注意】音量を上げてどうぞ

アメリカンV8も来ていた。中でも@tiberiu.tntのマスタングは、Corsa Performanceのマフラーから吠えまくっていて、正直、耳が追いつかないほどうるさかった。ぜひ音量を上げて。

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【ゴールデンアワー】日が沈むほど良くなるショー

夕方の人混みの中を進む、リトラクタブルライトの黄色いトヨタMR2
夕方の人混みの中を進む、リトラクタブルライトの黄色いトヨタMR2
夕暮れにトレーラーで会場を後にするワイドボディのポルシェ911(992)、隣にポルシェ・カイエン・クーペ
夕暮れにトレーラーで会場を後にするワイドボディのポルシェ911(992)、隣にポルシェ・カイエン・クーペ

日が傾くにつれて、ショーはどんどん良くなった。アリーナの外壁が輝き、リトラのトヨタMR2が人混みの中をゆっくり進み、トレーラーに載ったクルマたちがピンクの空の下で帰り支度を始める。

夕暮れの光の中、金色のメッシュホイールを履いた赤いフェラーリ308
夕暮れの光の中、金色のメッシュホイールを履いた赤いフェラーリ308

僕らの週末ベストは、夕暮れに撮った金色のメッシュホイールのフェラーリ308。これ一枚のために来た、と言ってもいい。

【まとめ】次は中欧・東欧がアツい

ULTRACEが教えてくれるのは、いまいちばん面白いカーカルチャーのひとつが中欧・東欧で起きているということ。大胆で、とにかくクリーンで、聞いたら驚くような予算で仕上げられていることも多い。北米から来た僕らにとっても、日本のクルマ好きにとっても、見ておいて損はない。行くなら早めに着いて、2日間まるごと確保しよう。僕らみたいに、ゲート閉鎖ギリギリで走らないように。

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写真: One Breath Pictures

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