運転するクルマと、生き延びるクルマがある。今回は完全に後者。1000馬力近いグループCの日産でニュルに突っ込む。手元にあるのは、まさかのPS2のコントローラーだけ。
【豆知識】今回の2台
- 日産R92CP:1992年のグループCカー。カルソニック・インパルカラー。3.5L V8ツインターボをミッドに積んで、GT7だと約987馬力、重さは約900kg。ほぼ1馬力1kg。
- F1500T-A:グランツーリスモのオリジナル。80年代半ばのターボF1をイメージした架空のマシンで、1.5L V6ターボで986馬力/11,000rpm、車重540kg。
R92CP:グループCをフルボリュームで
まずは動画の中で言い直した件から。最初「R91」って言っちゃったけど、正しくはR92CP。カルソニック・インパルカラーで、あの時代で一番好きなチームなんだよね。
この3.5L V8ツインターボの一族には伝説がある。ル・マン史上もっとも有名な予選ラップ、1990年のR90CK(R92CPの先代)でマーク・ブランデルが獲ったポールだ。ウェイストゲートが閉じたまま固着して、ブーストは想定を大きく超えた状態。それでもブランデルはアタックに出て、推定約1,100馬力で3分27秒020。2位に6秒差のポール。ゲームでこのクルマをフルブーストで走らせると、それがどれだけ肝の据わった1周だったか、ちょっとわかる気がする。音もヤバいから、動画はぜひ音量上げて。
ブーストは「キロ」で考える派
ちょっと告白すると、ブーストはpsiじゃなくてキロで考えちゃう。日本のチューナーなら「1キロ」「1.5キロ」でおなじみだよね。1キロはだいたい1バール。1、2、3、4、たまに5。わかりやすい。
80年代がどれだけクレイジーだったかというと、BMWの1.5L直4ターボのF1エンジンは、予選仕様で約5.5バール、1,400馬力前後出てたと言われてる。4気筒で、だよ。今聞いても作り話みたい。
レジェンドたちとバトル
1本目は肩慣らし。ブースト控えめでスタートして、R92CPは11番手スタートの11位フィニッシュ。でもファステストラップはしっかりゲット。
2本目が本番。20番手からローリングスタートの3周勝負。相手はトヨタGR010ハイブリッド、ポルシェ962、マツダ787B、V12のジャガーXJR-9。ゲームじゃなきゃありえないグリッドだ。あっという間に12番手まで上がって、そこから長いバトル。
GR010にはちょっと思い入れがある。去年、富士のレースウィークの頃に都内のど真ん中で実車を見たんだよね。それがニュルを走ってるのを見ると、ピクセルでもニヤけちゃう。
ニュルは何も許してくれない。道幅は狭いし、ほぼ全部ガードレール、コーナーは次から次へ。長いから有名なんじゃなくて、ミスしたときの逃げ場がないから怖いコースなんだ。
【ちょっと脱線】モントリオールの話
狭くて壁だらけのコースを走ると、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットを思い出す。モナコと同じで、年に一度のレースウィークだけ目を覚ます市街地コース。モントリオールに住んでる身としては、もったいない!あんなにいいコース、もっとレースに使うべきだと思う。あくまで個人の意見ね。
F1500T-A:存在しなかった80年代F1
そしてメインイベント。F1500T-Aは80年代半ばのF1の見た目と雰囲気を再現したグランツーリスモのオリジナル。
走らせた印象は「ホンダっぽい」。高回転、ハイパワー、トルクは薄め。実際、当時のホンダのF1エンジンも1.5L V6ターボだったから、あながち外れてない。
動画前のベストは5分19秒。新品ソフトタイヤで最初の3周以内に出したタイム。今回はわざとハードルを上げて、10周、タイヤ摩耗と燃料消費オン、天気は2周ごとに変化。厚い雲から蒸し暑い晴れ、また曇りへ。
結果、ぐちゃぐちゃ(笑)。序盤はリズムをつかむまでに4回スピン。中盤は安定して2位に2.5秒差をつけたけど、またスピンしてレッドブル勢に追いつかれる。レッドブルX2019は特にストレートが速くて、ノンストップで9周走り切った。
タイヤ交換と少しだけ給油でピットイン。軽くなれば速くなる作戦で、4位で復帰。レッドブル勢がファイナルラップでやっとピットに入って、数分だけトップに。でも新品タイヤの1台が戻ってきて、止まってるみたいに抜かれた。レースのファステストはレッドブルの5分29秒4、僕のベストより約0.5秒速い。結果はP2。
「このセクションを全開320km/hで抜けていく実車を見てみたい。でも、おとぎ話みたいに思えるんだよね」
【正直に】コントローラー問題
ハンデについては正直に言っておく。全部PS2のDualShockで走ってる。つまりちゃんとしたトレイルブレーキングもできないし、ハンコンの手応えもないし、こういうマシンに必要な繊細な操作もできない。ここのタイムには全部この注釈が付く。
本格的なレーシング環境はこれから。それまでの次の一手はシンプル。F1500T-Aのリアのダウンフォースを増やして、もう一度5分19秒を狙う。
R92CPの実車の歴史は、日産のストリートの名車たちと同じ時代を走ってる。日産沼にハマりそうなら東京のスカイライン特集から、またはブランド別の全車種もどうぞ。
フル動画は上から。2台とも、スピンも全部、グループCのサウンドも。音量上げて観てね。
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