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【音量注意】筑波のピットを出ていくHKS GR86タイムアタック仕様、30秒の咆哮
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【音量注意】筑波のピットを出ていくHKS GR86タイムアタック仕様、30秒の咆哮

ピットロード1本、30秒、そしてディーラーの展示車とはまったく別物の音を出すHKSカラーのGR86。筑波で撮れたものと、HKSがGR86でやってきたことをまとめて紹介。

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まず聞こえてくるのは音だ。ピットウォールに跳ね返る、硬くて金属的なボクサーの吠え声。街乗りのクルマのやわらかいドロドロ音とは別世界。続いて黒・パープル・ティールのHKS GR86タイムアタック仕様がカメラの前を通り過ぎる。スワンネックのウイングはルーフより高い。場所は茨城の筑波サーキット。全長約2kmで、日本のチューニングショップが何十年も「ものさし」にしてきたコースのピットロードだ。

【豆知識】HKSのGR86、筑波タイムの歩み

  • 1回目:2.4リッターNAのまま 1分02秒805
  • 3回目(2022年2月):ボルトオンターボ GTIII-RS で1分切り、59秒585
  • 5回目:約450hp、57秒102(HKS発表)
  • 2024年3月:55秒978
  • 2026年:2.5リッターのHKS Step 2エンジンキット+大型GT4955タービン、バイオ燃料で600〜650PS(HKS発表)。2026年1月に54秒7(Response報道)

【見分け方】GT86じゃない、これはGR86だ

正直に白状すると、僕らのInstagramのキャプションでは「GT86」と書いていたし、この記事の古い下書きでは、あの有名なGT86タイムアタックカー「HKS TRB-03」にまでなっていた。外国人取材班あるある、である。でもよく見ると違う。内側の端が下がった細いテールランプ、短いトランクリッド、フロントマスクの形。これは2代目、トヨタGR86(型式ZN8、2021年発売)で、2012〜2021年のGT86(ZN6)ではない。TRB-03はもっと過激な、まったく別のボディをまとっていた。というわけで、これはドアにでかでかとHKSのロゴが入った、HKSカラーのGR86だ。

【映像チェック】30秒で何が映っていたか

筑波サーキットのピットロードを「COURSE 2000」のゲートの下から進んでいくHKS GR86タイムアタック仕様
筑波サーキットのピットロードを「COURSE 2000」のゲートの下から進んでいくHKS GR86タイムアタック仕様

リールはCourse 2000のゲートの裏から始まる。GR86がピットロードをこちらへ向かってきて、僕らの横に停まっていたティールのクルマをかわし、ピットウォールぎりぎりをすり抜けていく。リアバンパーのヨコハマタイヤのステッカーが読めるほどの距離。バンパーには牽引フックの矢印ステッカー、マフラーはディフューザーの下から出ていて、ウイングは背の高いスワンネックステーの上。そこからカメラが振り返って、ピットロードを下ってコースへ出ていく後ろ姿を追う。

残りの映像はピットロードそのもので、これがもう単体でカーショー。0:15あたりでは、ブルーに光るヘッドライトと大きなリアウイングの白いポルシェ911のレースカーがシグナル待ちをしていて、横には黒いGRスープラ(A90)が停まっている。さらに奥では、チームジャケットのクルーが、ダクト付きボンネットの赤いクルマと、ピットから押し出される黄色いタイムアタックカーを囲んでいる。頭上にはブリヂストンとヨコハマのバナー、スタンドは人でいっぱいだ。

筑波サーキットのピットロードでシグナル待ちをする、大型リアウイングの白いポルシェ911レースカー。横に黒いGRスープラ
筑波サーキットのピットロードでシグナル待ちをする、大型リアウイングの白いポルシェ911レースカー。横に黒いGRスープラ

【HKS×筑波】走る実験室、Racing Performer GR86

HKSは、このピットロードにいるクルマの半分に付いていそうなターボキットやマフラーを作っている日本のチューニングメーカーで、筑波を自分たちの実験室にしている。2021年の終わりから、谷口信輝のドライブで「HKS Racing Performer GR86」のタイムアタックを続けてきた。HKS自身が、販売するパーツの「走るテストベッド」と呼んでいるクルマだ。

ここは数字がすべてを語る。最初のアタックは2.4リッターエンジンがまだNAのままで、筑波のタイムは1分02秒805。3回目の挑戦となった2022年2月にボルトオンターボのGTIII-RSが入り、1分を切って59秒585。5回目の時点でHKSは約450hp、57秒102と発表し、2024年3月には55秒978をマーク。2026年にはHKS Step 2の2.5リッターエンジンキットと、さらに大きいGT4955タービンを装着し、バイオ燃料で600〜650PSとされている。そして2026年1月には54秒7を記録したと、Responseが報じている。

ただし、30秒の映像だけでは、僕らが撮ったのがHKS自身のテストカーなのか、HKSが製作したお客さんのクルマなのかはわからない。だからどちらとも言わないでおく。言えるのは、このカラーリングも、ウイングも、音も、まさにこの仕事のために作られたクルマのそれだということだ。

出典:HKS:GR86 筑波タイムアタック、Response。

【まとめ】新車で買える安いFRが、スーパーカーより速く筑波を回る

GR86は、新車で買えるいちばん手頃なFRスポーツの一台。そのクルマで、HKSはたいていのスーパーカーが一生出せないようなタイムで筑波を回れることを証明してみせた。筑波のもう一台の刺客ならAutoBahnのカーボン製トヨタ・ソアラを、ドリフト仕様のGR86が見たいならD1GPエビスの記事をどうぞ。

動画:One Breath Pictures

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