マニュアルで700馬力近い、4ドアのファミリーセダン。キャデラックがF1参戦を祝うために用意したのは、そんなクルマだった。北米らしさ、ここに極まれり。
普段はJDMばかり追いかけている僕らだけど、グランプリの週末だけは話が別。この時期のモントリオールは、街ごとカナダ最大のカーショーになる。レース自体はノートルダム島のジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われる。年に1レースだけなんてもったいない、と僕らが本気で思っているコースだ。でも本当の見どころは、通りや駐車場、街じゅうのポップアップにある。Café Got Soulの朝のミーティングからRoyalmountの展示まで、2026年カナダGPの周辺で僕らのレンズが捕まえたクルマたちを一気に紹介しよう。
【いきなり本命】キャデラック、F1にやって来る
2026年は、キャデラックがF1のグリッドに加わった年。ブランドはそれをモントリオール中にしっかりアピールしていた。ポップアップ会場では、光のラインで縁取られた台座の上に、ドラマチックな照明を浴びたキャデラックのF1マシン。街なかにF1マシンが鎮座している光景は、ちょっと不思議で、そして圧巻だ。
【スペック早見】CT5-V Blackwing F1 Collector Series
- 生産台数:アメリカとカナダ向けにわずか26台
- ミッション:全車マニュアルのみ
- エンジン:6.2リッター スーパーチャージドV8
- 出力:685馬力/673lb-ft(キャデラック史上最強のブラックウィング)
- 中身:GMモータースポーツと共同開発の強化スーパーチャージャー、カーボンセラミックブレーキ、カーボンのボディキット
- ボディカラー:Midnight Stone Frost
F1マシンの隣にこれを並べるセンス。「F1記念」と聞いて記念ステッカーくらいしか思いつかない僕らとは、スケールが違いすぎた。
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【ストリート】フェラーリは塗られ、ウルスはいじられる
ショールームを一歩出ても、街はクルマだらけ。白いフェラーリF8は、モントリオールらしいスプラッシュアートをイタリアの三色で施されていた。赤いフェラーリF12は縦一列にずらり。
そして今回いちばん笑ったのがこれ。本物のウルスの隣にとまった黒いSUVに、「Need money for Urus(ウルス買う金ください)」のスプレー落書き。モントリオール流のユーモア、最高だ。
ダウンタウンの路肩には、全身ブラックアウトのロールス・ロイス。こちらはこちらで、黙って圧をかけてくるタイプ。
F8がストリートアートに仕上がっていく様子はこちら。
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【旧車好き歓喜】オールドスクールなBMW E30
正直に言うと、僕らのお気に入りはいちばん古いクルマたちだった。ワイドに低く構え、フロントガラスに「Uncensored」のバナーを掲げた黒いE30 M3。ゴールドのホイールを履いたレーシンググリーンのE30は、1989年の雑誌からそのまま抜け出してきたみたいな佇まい。さらにZ8ロードスターが駐車場から勢いよく飛び出していった。走っている姿なんて、めったに拝めないクルマだ。
【ポルシェ・コーナー】911だらけの駐車場
ポルシェも大集合。サテンブラックの911、白い996、赤いクラシック911、レーシンググリーンの718スパイダー、後列には黄色い911。
そこへ赤いロータス・エミーラと白いランボルギーニ・ウラカンEVOが加わって、いい感じに彩りを添えていた。
【F1が去っても】Royalmountの朝は続く
F1のサーカスが街を去っても、シーンは止まらない。Royalmountの朝のミーティングはシーズン中ずっと続いていて、この秋には史上もっとも希少なランボルギーニの1台が駐車場から走り出していった。わずか40台しか作られていない、サーキット専用のV12ハイパーカー、エッセンツァSCV12だ。
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【レース結果】2026年カナダGP
2026年5月24日(日)、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット。
| 順位 | ドライバー | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 優勝 |
| 2 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | +10.7秒 |
| 3 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | +11.2秒 |
| 4 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | +44.1秒 |
| 5 | アイザック・ハジャー | レッドブル | +1周 |
| 6 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | +1周 |
| 7 | リアム・ローソン | レーシングブルズ | +1周 |
| 8 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | +1周 |
| 9 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | +1周 |
| 10 | オリー・ベアマン | ハース | +1周 |
キャデラック勢は: セルジオ・ペレスが20番グリッドからスタートし、39周目にサスペンションのトラブルでリタイア。バルテリ・ボッタスは21番グリッドから16位でフィニッシュし、チーム唯一の完走となった。それでもチーム代表のグレアム・ロードンは、ここまでで最も戦えた週末だったと語っている。
【まとめ】主役はレースだけじゃない
モントリオールのF1ウィークエンドが教えてくれるのは、カーカルチャーはレースだけじゃないということ。この週末だけは、街そのもの、カフェ、そしてコレクターたちがイベントになる。来年行く予定があるなら、朝のミーティングを狙うのが正解。全部を一か所でまとめて見られる。
北米のクルマ文化をもっと見たい人は、ニュージャージー州クラークのトミーカイラ・スカイラインへ。ヨーロッパのシーンならポーランド・ヴロツワフのULTRACE 2025もどうぞ。











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