ハイパーカーというのは、たいていロープ越しに眺めるものだ。でもごくたまに、オーナーがロープの代わりに助手席のドアを開けてくれることがある。オリヴィエ・ベンルルは、まさにそれを僕らのカメラの前でやってくれた(動画の公開は2021年)。ベルトを締めるところから、カーボンに囲まれたキャビン、空が丸ごと見えるガラスルーフ、そしてターボが目を覚ます瞬間まで。同乗の全編は上の動画でどうぞ。
【豆知識】アゲーラRSを数字で見る
- デビュー:2015年ジュネーブモーターショー
- 生産台数:25台(2016年初めまでに完売)
- 生産終了:2018年4月
- エンジン:5.0リッターV8ツインターボ、一般的なポンプガソリンで1,160hp
- 1メガワット・パッケージ(One:1由来):約1,360hp
- 2017年11月、ネバダ州の閉鎖した公道で平均446.97km/h(2本の平均)、0-400-0km/hを33.29秒
【オーナーとクルマ】アークティックホワイトに赤いカーボン
オリヴィエ・ベンルルは、ケベック州ガティノーの実業家で、2012年に設立したOB Prestige Autoの創業者。彼のアゲーラRSはかなり狙いすました仕様だ。ボディはアークティックホワイトで、スプリッター、カナード、サイドスカート、フェンダーのベント、リアウイング、ルーフに赤いカーボンのアクセント。そしてオプションの1メガワット・エンジンパッケージ付き。2018年にお披露目されたときには、23台目のアゲーラRSで、ケーニグセグ全体では147台目、そしてカナダで2台目のアゲーラRSと報じられた。
出典:The Supercar Blog、Exclusive Car Registry。
【伝説の理由】25台限定と最高速記録
ケーニグセグがアゲーラRSを発表したのは2015年のジュネーブモーターショー。作られたのは25台で、2016年の初めには全車が売約済みになった。生産が終わったのは2018年4月。パワーユニットは5.0リッターのV8ツインターボで、普通のポンプガソリンで1,160hp。One:1から受け継いだ1MWパッケージを積めば、およそ1,360hpに達する。
2017年11月には、オーナー所有のアゲーラRSがニクラス・リリャのドライブで、ネバダ州の閉鎖した公道を2本走って平均446.97km/hを記録。0-400-0km/hも33.29秒でこなした。こういう記録があるからこそ、このクルマは今も語り継がれているわけだ。
出典:Motor Authority、GTspirit、The Drive、IOL。
【助手席レポート】静かなのは、踏むまでの話
数字が教えてくれないのは、踏むまではすべてが拍子抜けするほど穏やかだということ。キャビンはタイトで、カーボンに包まれ、ルーフパネルからは光がどんどん降り注ぐ。パーシャルスロットルなら、アゲーラRSは高級なGTのようにしずしずと転がっていく。ところが右足が踏み込まれた瞬間、地平線が脳の予想よりも早くこっちに飛んでくる。言葉で説明するより、動画の中の僕らの顔を見てもらったほうが早いと思う。
【だから大事】走らせて、助手席を分けてくれるオーナー
ここまでレアなハイパーカーは、たいていコレクションの奥に消えていく。実際に走らせて、助手席まで分けてくれるオーナーがいるから、クルマ文化はウソのないものであり続けるんだよね。
カナダのクルマ文化をもっと見たいならモントリオールF1ウィークエンドへ。ちょっと違う種類の記録アタックなら、ニュルブルクリンクのシム走行もどうぞ。
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